小児の近視進行抑制治療(低濃度アトロピン点眼治療)について
低濃度アトロピン点眼液(商品名マイオピン)による近視抑制治療について
当院では小児期における近視の進行抑制を目的とした点眼治療を行っております。
こどもの近視が進行してしまう原因は、眼球が楕円形に伸び(眼軸長が伸びる)ピント位置がずれる事により生じるケースが多く、一度眼軸が伸びてしまうと戻ることはありません。そのため、眼軸の伸びを抑えることが近視進行を抑制するうえで重要です。
●このようなお子様におすすめです●
- 12歳以下の学童の方
- 中等度(-6.0D)以下の近視の方
- 3か月ごとの定期的な通院が可能な方
●治療にかかる費用について●
この治療は自由診療となります。保険診療や子ども医療費助成制度は適応されません。
●マイオピンの特徴●
1日1回寝る前に1滴ずつ点眼します。
点眼後、数時間経過した日中でも瞳孔が大きくなるためまぶしさを感じることがありますが、ほとんどは生活に支障のない程度です。
●治療の流れ●
①治療の対象であるか検査・診断で確認します。(保険診療)
②初回検査(自由診療)※自費負担
・検査、診断、治療内容の説明を行い点眼薬の使用を開始します。
③1カ月検診(自由診療)※自費負担
・検査、診断、点眼薬使用後の状況を確認し、異常がなければ点眼薬を追加処方します。
・点眼薬による異常が認められた場合は点眼治療を中止する場合があります。
④定期健診(自由診療)※自費負担
・3か月ごとに定期検診を行います。
・治療は2年以上継続していただくことをお勧めいたします。
●治療費について●
検査・診断費用 ¥1,000
薬剤費用(1本あたり) ¥3,300
※本治療は近視の進行を抑制するものであり、近視がまったく進行しないわけではありません。
※マイオピンに処方や検査を行う同日に保険診療を行うことはできません。(アレルギーや結膜炎の点眼の処方など)
ご理解頂きますよう、お願いいたします。