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カラコンについて

[2023.08.17]

カラーコンタクトレンズ(以下カラコン)は,現在,国内では様々なものがインターネットや雑貨店などで販売されていますが,厚生労働省承認のレンズであっも,酸素透過率が十分でないものや,色素が表面に飛び出ているものが数多くあります。これまで,様々なカラコンの研究に携わってきましたが,正直,これは患者さんに使ってほしくないレベルのものが,現在も数多く存在しています。

これまで,多くの患者さんが,質の悪いカラコンの使用によって,角膜や結膜に取り返しのつかない大きなダメージを受けているのを診察してきました。そもそも,カラコンも含めてコンタクトレンズは,高度管理医療機器と言って,人工骨や,人工呼吸器などと同じ位置付けのもので,不具合を生じた場合,人体への影響が大きいものとされており,実際にほぼ失明に至ったケースが数多く報告されています。

時々,「コンタクトレンズの度数だけ教えて!」と言って来院される方もいますが,コンタクトレンズはフィッティングが悪いと,重大なトラブルを生じる事があります。レンズの素材や微妙なデザインの違いにより,フィッティング状態は変化します。ベースカーブが同じであっても,素材やデザインが異なれば,全くフィッティングパターンが異なります。実際にコンタクトレンズを装用して診察を受けなければ,フィッティングが良いかどうかわかりません。コンタクトレンズの度数だけ教えるのは,患者さんの目の健康を守ため,医師としては出来ないのです。

また,目の状態によってはコンタクトレンズを装用できないこともあります。状態が悪いのにコンタクトレンズを装用すると,角膜潰瘍など失明につながる疾患のリスクがあるからです。必ず目の状態のチェックと定期検診が必要です。自覚症状がなくても,角膜に傷がついていることは,よくあります。

当院では,安全なカラコンを,きちんと診察して処方しています。

最近は,とても洗練されたデザインの,安全なカラコンも登場してきています。

カラコンでおしゃれをしたいなら,まず眼科受診をしてください!

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